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名もなき架鉄 [架鉄ウォッチ]

架鉄趣味は衰退したのか

そら一時期と比べてweb架鉄の更新頻度は下がったかもしれません。読み応えのある架鉄が減っているのも事実かもしれません。しかしそれをもって「架鉄が衰退した」「ええ架鉄スレが動いていた時期はよかった」というのもちょっと違うんじゃないかと思ったりもします。
架鉄は基本的に空想遊びです。自身の脳内で完結していればいいのですから、あちこちに矛盾があって当たり前。その中のごく一部がその矛盾を考察し、合理的な解釈を与えて楽しんでいるんだと思います。
ここで間違ってほしくないのは、想像に対して合理的な解釈を与える楽しみ方「だけ」が、架鉄の遊び方ではないということです。脳内に思いのまま風景を構築し、列車を走らせるのも立派な架鉄の楽しみ方といえましょう。そういった意味では架鉄は廃れてないのです。

俺は「ええ架鉄病」という言い方をよくします。自分が勝手に悩んでいい物を作る。これはまったく悪いことではありませんし、ええ架鉄病ではありません。たちが悪いのは、他人の架鉄へのかかわり方に対して、自分の架鉄の尺度で物差しを当ててしまうことです。そりゃああなた様は立派な架鉄を作っているかもしれません。でも、それ以外のあり方を認めないってのは、そりゃあ了見が狭いんじゃありませんかと思うわけです。
以前のエントリにも書きましたが、俺は歴史が大嫌いです。考証もできることならしたくありません。今でも「歴史」とか「考証」と聞くと身構えるほどに嫌いです。ただ風景の中を俺が思い浮かべた電車が走る。それが俺の中でもっとも楽しい架鉄です。もし「考証なき架鉄は架鉄にあらず」なんていわれたら、俺は「じゃあ架鉄やめるわ」とするでしょう。何人たりとも俺の架鉄に触れることは許されないのです。

もしかしたら、「架鉄が廃れた」と思っているあなたが架鉄を廃れさせているんじゃないでしょうか。
ある種の形以外のものでないと、ある一定のレベルでないと架鉄として認めない。そんな気持ちがあるんじゃないでしょうか?
あなたが思っている以上に「名もなき架鉄」は多いと思いますよ
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