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もしもポリゴンがなかったら [サイト運営]

加賀電は画像の多さだけが取柄といわんばかりに画像をパカパカ上げていますが、このペースを維持できるのはひとえにポリゴン様のおかげでございます。俺がテキストを作っている間にコンピュータがバックグラウンドでいっしょうけんめいレンダリングしてくれるわけですから、イラスト描いて文章描いてという手法に比べると圧倒的に楽なのです。
とはいえポリゴンも、三角形や四角形の板切れ組み合わせてそこに絵を貼り付けるわけですからそれなりに手間かかるんじゃないの? という向きもあるかもしれません。まあ確かに手間といっちゃ手間ですが、1からイラスト描くのに比べればそんなの手間のうちに入りません。
ところで俺には、空間把握能力が根本から欠けています。すなわち立体的な絵が描けないのです。

加賀電の100形電車を鉛筆書きしていました。致命的にパースがイカれています。こんなんでもけっこう時間かかってしまうんです。まあ15分くらいはかかったでしょうか。15分あればウチのPC(CORE2DUO/2ギガヘルツ)ならさっさかと描いてしまいます。

この画像で大体5分弱です。3分の1の時間で背景と色までつけてくれます。モデリングの時間を考慮に入れてないじゃないかというかもしれませんが、んなもんイラスト描くのに比べりゃ誤差みたいなもんです。

さて本題。
もしもポリゴンがなかったら俺は画像をどうしていたでしょう。少なくとも加賀電のような「画像数だけがとりえの架鉄」は作れません。
ポリゴンを使う前のモナ電は、実車の写真をトレスしてそれっぽく描いていましたが、アレはアレで手間の割にはちっともそれっぽく見えないのです。ですから俺は潔く絵を取っ払うか、イメージ写真を数葉置いて済ませてしまうと思います。側面図はや前面図は生理的に嫌いなのでやりません。ありゃ電車の標本だろと思っているクチなんで。
自分はこれこれこんなもんを表現したい。しかし技術が追いつかない。もちろん技術を取得するための努力は尊いですし、それを否定するつもりはありませんが、今あるリソースでどうにかならないかを考えるのもまた一興だと思います。

趣味でいっそ苦しむくらいなら、あきらめてしまうのも手だと思うんですね。俺は絵が描けない。だからビジュアルに訴えるような架鉄は作れないと悟り、別の道を考えました。それが「むちゃくちゃな理屈でむちゃくちゃな理論を成立させる車両架鉄」だったわけです。
絵はイメージを読者に伝える最小限のディテールにとどめ、ひたすら文章で押していく。こんなクソ長い文章読んでもらえないよな~という気持ちもよぎりますが、自分のやりたいことはこれなんだから他人に遠慮する必要はないよなと開き直りました。
あの時イラストでの表現をあきらめなければ、イラストを描くことばかりに腐心して架鉄の中身まで思いを馳せられなかったかもしれません。俺の架鉄は基本無茶理論が売りなので、ポリゴン化した今でもディテールは最小限です。細かいところ、表現する必要のない部分は徹底的に省略しています。

何でもかんでもやろうとすれば破綻して途中で投げ出してしまうこともありますが、多くを望まず身の丈にあった架鉄という方向で楽しめば、案外満足のいくものが出来上がるかもしれません。

工場内の画像ですが、どこまでパーツを流用できるか、どこまで省略できるかを考えて描いています。

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