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2012年Steadler社製造 [架空鉄道]

 いろいろ紆余曲折はありましたが、加賀電800形のイメージがなんとかまとまりました。
 ここまでのおさらい。
 2012年8月の小松空港延長において特急電車の運用が1本増えるのにあわせ、ダブルデッカーの3連を1編成投入することになった。いまさら鋼鉄製のヘビー級200形を投入するのもインテリジェンスが足りないので、アルミボディの新型車両を起こすことにしたところ、そんなカスタム車両を作ってくれるメーカーはすでに国内には存在しないのでした。
 少数車両をオーダーメイドで作ってくれる新潟トランシスはアルミボディのノウハウを持っていないし、アルナ車両は路面電車以外は「お得意様」しか作ってくれない。近車は近車で海外車両の受注でぱっつんぱっつん。日車は……名鉄とのしがらみがいまだに尾を引いていましてねえ……もう60年になるんだからいい加減和解しろよと思うのですが。

 で、加賀電は新潟トランシスのツテで海外にアンテナを伸ばした。すると小ロットのオーダーに対応してくれるメーカがまだ残っていたというわけでして、これは幸いとスイスのSteadler社に3両の発注を行ったという次第。これで電装品もブラウンボベリィだったりしたら面白いのですが、BBCはとうの昔にお星様。それに保守部門から「システムはできるだけ統一しようぜ」というプレッシャーもあるので電装は毎度おなじみMB印の三菱電機。1C4M2群のVVVFインバータにMB-5085A。200形の160キロワットに対して185キロワットにパワーアップしていますが、実際の出力は変電所の関係で160キロワット程度で運用する予定。歯数比は6.53で200形と共通。ただし軽量化の分だけ加速力は上がって3.0キロ/秒。最高速度は130キロ程度までは余裕ですが、認可速度は106キロなのでそれ以上出すことはありません。じゃあ歯数比は7.07でもよかった気がしないでもないな……。

 800形は車体こそSteadler社で製造した異端ですが、電装はきわめてオーソドックス。中小私鉄があまりさまざまなシステムを抱えることは得策ではありません。加賀電は基本VVVF+MB-5070と界磁添加励磁制御+MB-3020の2種類に統合しようとシステムをいじっている最中です。ちなみに駆動方式は30形の廃車で全車両がWNドライブとなりました。やったぜたえちゃん!
 それなのにああそれなのに、800形はMB-5085という新手がやってきたわけですから難しいものです。まあ、MB-5070もMB-5085もメンテの手順自体は同じなんで手間ではありませんが。

 スタイリングはデザインの結果ですが、いろいろと難しいものです……。


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