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普通の架鉄 [架空鉄道]

普通の架鉄という話をtwitterでちょこっとしました。自分とこの架鉄が普通かどうかという話です。こういう話の場合まず、俺は「普通とは何か」を定義します。その定義からどの程度はなれるかで、普通であるか否かをはじめて論ずることができると考えています。
このブログでは幾度も「自分のくだらない感性は捨てろ」という話をしています。あまたの人々が作り上げてきた子の鉄道というシステムを論ずるとき、たかだか数十年生きてきただけの脳味噌で語ることは危険である、少なくとも「他人に何かをわかってもらおう」というなら、感性なんてものは邪魔でこそすれ、必要なものではありません。

まず普通の基準とは何か。それは現実の鉄道会社が日常に行っている様であると俺は定義します。名鉄の営業規則が複雑なのには理由があります。それを調べれば名鉄の営業規則はそれなりに理にかなっているので「普通」です。
京急が先頭車を電動車で固めているのも、よく観察すれば理由が見えてきます。最高速度時速120キロで快速特急が走るのにも理由があります。だからこれも「普通」。

では実物の鉄道会社がやっていることはすべて普通かといえばそんなことはありません。たとえば小田急ロマンスカー・SE(3000形)。これは普通ではありません。小田急の日常は三菱電機の電装品と住友の台車です。それなのに3000形は東芝の電装品と近車の台車を装備しました。これは普通から外れていることです。3000形のコンセプトである「軽量化」をもっともなしえるメーカーを利害得失抜きで選択したのは明らかに普通ではありません。
システムもこれまでのボギー構造から連接構造への変化、軽量車体など、普通でないやり方をあえて組み込んでいます。これは小田急の基準から言っても「普通でない」といえるわけです。

普通とはなんでしょう? 漠然と考えたときありふれている事象をさすのでしょうか。ではその「ありふれたこと」とは鉄道事業者においてなんでしょうか。そこまで考えてはじめて俺は「普通の架鉄」を名乗れるのではないかと考えています。

さて、ここで改めて問い直してみましょう。
あなたの架鉄は「普通」ですか?
「普通」といえるだけの森羅万象を観察している自信がありますか?

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